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「ダンベル体操」の理論は借り物


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筑波大学の鈴木正成教授は、「ダンベル体操」なる変な体操を売り物にして無知な日本人の男女を騙そうとしています。
僕が、初めて「ダンベル体操」を見たのはNHKの番組だったと思います。
「こんなインチキ体操をNHKが何で放送すんねん。」というものでした。
筑波大学という大学にも疑問を感じたものです。
「こんな馬鹿な素人が筑波の体育科学系?」と思いました。(この件については、鈴木先生の経歴を後に読んで納得しました。先生は運動では無くて、栄養学、つまり以前は家庭科に分類されていた学問が専門だったのです。)
ただ、筑波の体育科学系の関係者の方に言いたいのです。
「筑波大学は日本中に恥をさらしているのですよ。」

「ウェイトトレーニングは筋肉量を増やし、基礎代謝を高めるので寝ている時でもカロリーを燃やして脂肪のつきにくい身体になる。又、骨を太く強くする効果もある。」は、最近の様々な研究で確かめられた事実です。
もちろん、ダンベルに限らず、バーベルやマシンでも同様の効果があります。
アメリカでは、今まではウェイトトレーニングに反対していた医者や学者までが、ウェイトトレーニングに取り組み始めるようになってきました。
その代表がエアロビクスの始租、ケネス・クーパー博士です。
「自分が間違っていた。エアロビクス運動だけでは駄目だ。ウェイトトレーニングを健康を望むすべての人に勧める。」と意見を変えたのです。
その流れに乗ろうと鈴木先生はウェイトトレーニングの研究結果を拝借したのです。
鈴木先生も、最初のうちは自分の行っている自己流の「ダンベル体操」=ウェイトトレーニングと考えていたようです。
ところが、専門の学者やトレーナーからボロクソにけなされたのです。(当然ですが。)
彼の「ダンベル体操」を真剣に取り上げるトレーニング関係者や学者は一人もいません。
困った先生は、反省するどころか「自分の体操は筋肉を肥大化させるだけのウェイトトレーニングとは違う。赤筋を刺激して脂肪を燃やし易くするエアロビクス・レジスタンス運動(彼の造語です。)だ。」と居直ってしまったのです。
「あー言えば、こう言う。」人ですね。


彼の「ダンベル体操」の理論の基本は100%、海外でウェイトトレーニングの実験で確かめられたものを拝借してきたものです。
そしてダンベル体操はウェイトトレーニングよりも限りなくラジオ体操に近いのでウェイトトレーニングの効果(筋力をつける、代謝を上げる、成長ホルモンを出す。)は全くありません。
また、有酸素運動の効果も全くありません。
そして解剖学的に無理な動きをしているので身体を痛める可能性が非常に大きいのです。
これらを一つずつ、解説していきます。


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解剖学の勉強が全くできていない。


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「近代ウェイトトレーニングの始祖」とされるユーゼン・サンドウは、身体の筋肉を鍛えるために10代の頃に解剖学の勉強から始めました。
当たり前の話ですが、最低限の筋肉及び解剖学の知識が無くては「この運動で、どの筋肉を鍛えられるか。」も分かりません。
実際の話、ボディビルダーやトレーナーの方は、全員が最低限の解剖学の知識を持っています。
ところが、鈴木先生は全くといっていいほど解剖学の知識がありません。
農学部出身で家庭科(栄養)が専門なので致し方ないかもしれません。
しかしながら、自宅で本を片手で独習しているトレーニーでも鈴木先生のような酷いフォームではトレーニングをしていません。
NHKの番組で鈴木先生が「腹筋を鍛える」とする「振り開き、閉じ運動」を指導しているとゲストの人が「先生、腹筋より肩が疲れてくるのですが?」と聞きました。
先生の答えは「腹筋を意識していないからです。」でした。
「振り開き、閉じ運動」は、ラテラルレイズ・スタンディング(のような運動)の変形と思えるので肩に効いてくるのは当然です。
ゲストの方も素人ですが、直感で「これは変だ。」と感づいたようです。
その他にも鈴木先生が「胸を鍛える。」と称している観音開き運動、引き上げ及び下げ運動等は、上腕2頭筋や肩の三角筋を(身体に無理な角度で)刺激します。
その他の運動も同様です。
あまりの出鱈目さに専門家からの非難の集中が凄かったそうです。
最近の著書では、先生は恐れをなして「この運動は身体のどこを鍛える。」と明言するのを意識的に避けているようです。
解剖学の知識が無いのでどの運動がどこに効くのか、さっぱり分からないだけではありません。
真面目にやれば、身体を壊す運動が多いのです。
例えば、「左右振り回し運動」は、やっては駄目です。
ゴルフでもそうですが、基本的に人間の身体は捻りに弱いのです。
動物が身体を捻る運動を好んでやっているしょうか?

目についた運動を例に説明しましたが、「ダンベル体操」が滅茶苦茶な動きを勧めているのはお分かり頂けたでしょうか?
厚生省、専門家や学者の非難の中心は、まず第一に「ダンベル体操」の運動方法です。
同じダンベルを使用するならウェイトトレーニングの専門家の指導を受けてから使用しましょう。
世界中で何億の人がウェイトトレーニングに励んでいます。
意外なことに「正しいウェイトトレーニング」で怪我をすることは全く無いに等しいのです。
僕は両手に80`のダンベルをそれぞれ持ち(両手で160`)、脚の屈伸運動を行ったりしましたが、怪我は一度も無いのです。
でも「ダンベル体操」を真剣に行えば、僕でも怪我を避けることは出来ません。
絶対に怪我をする運動を並べているのですから。
「ダンベル体操」をやってはいけません。


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