筋トレ.com

ENTER

筋肉トレーニング器具・グッズの紹介、筋肉相談室など

ボディビルディングから各種スポーツ、サプリメント、男性コスメまで











エアロビクス運動としての「ダンベル体操」の価値


--------------------------------------------------------------------------------

エアロビクスは、アメリカのケネス・クーパーにより広まった運動です。
宇宙飛行士の健康をつくるために考案されました。
有酸素運動の訳の通り、酸素を身体に取り入れて心臓や血管の働きの向上を狙っています。
ジョギング、サイクリング、水泳が3大エアロビクス運動とされています。
他にはウォーキングやボート漕ぎ運動、スポーツクラブのステアマスターやエアロビクスダンスも含まれます。
身体の大きな筋肉をある程度以上の時間、動かしつづける運動ばかりです。
最大心拍数の60〜90%及び最大酸素摂取量の50〜85%の2つの要件を満たす必要があります。
ウェイトトレーニングの種目を行いながら、エアロビクスの効果も得られる運動を工夫した例も30年以上も前からあります。
大抵がサーキットトレーニング方式で違う筋肉を鍛える運動を休憩を取らずに循環していくものです。
事実、こういう運動方法だと息も上がり、脈拍も激しく打つのです。
1985年にセントジョーンズ病院とアリゾナ州立大学の共同研究が行われました。
被験者は、男性10人と女性が8人です。
種目は、下半身の運動が8種目と上半身が5種目及び腹筋が1種目です。
反復回数は、上半身の運動が8〜12回で下半身は8〜20回です。
14種目を休まずに行うと20分程度かかりました。
被験者の脈拍は男性が140.3拍で女性は139.9拍でした。
有酸素運動の効果もあるように思えました。
しかし、被験者の酸素摂取量が少なかったのです。
女性は最大酸素摂取量の35.9%で男性は38.3%でした。
まるで基準に達していなかったのです。
エアロビクス効果は心臓だけでなく、使用されている筋肉も問題なのです。
運動種目を次々に変えると使用される筋肉も次々と変わっていきます。
ある1つの運動を2分以内に止めると殆ど炭水化物だけでエネルギーが供給されます。
2分を超えた時点で酸素により炭水化物と脂肪が燃やし始められます。
5分〜7分でフルに酸素の供給が行われるようになります。
だからエアロビクス運動は最低でも15分以上、同じ筋肉にストレスを与える必要があります。同じ運動動作を続けなければいけないのです。
それも大きな筋肉を動かし続ける運動です。
大抵のエアロビクス運動で下半身の筋肉が動かされるようになっているのは、この理由からです。

「ダンベル体操」は、1つの運動が1分程度で終了する事や大きな筋肉を動かす運動が少ないのでエアロビクス効果はラジオ体操と同程度です。(つまり、効果0という結論です。)
次に「ダンベル体操」のレジスタンス運動としての効果を見てみましょう。


--------------------------------------------------------------------------------